2006年11月 3日 (金)

選択の自由

今日は、磐田市の川合肥料㈱に秋肥、春肥等の買い付けに出かけました。

川合肥料㈱お得意様特別ご招待会

http://www.orange.ne.jp/~hiryo/new_news/event.htm

ちなみに、我がJAみっかびでも、
年間通してのミカン肥料を取り扱っており、
その品質、価格、評価は十分信頼をされています。
うちも、必要に応じた肥料を選択し、JAで購入しています。

しかしながら、川合肥料㈱でも肥料を購入します。
理由は、

①100%有機肥料(ぼかし肥)の効果・魅力・品質
②豊富な情報提供と、商品ラインナップ
③会社方針、意識、信頼がおける
④多彩な商品を用意、説明でき、選択はこちらの自由意志である
⑤コスト安にできる
⑥面白い、勉強になる

こんなところでしょうか。

事前に全ての園地を土壌分析しておき、
そのデータを元に過不足を考慮し、
予め施肥設計を組んでおきます。
その上で今日、一通りの商品を見て説明を受け、
価格と品質を見比べた上で交渉、発注してきました。
何故今日か?
それは、品質を確認できた上で、破格プライスだからです。
とりあえず、満足な買い物をしてきたつもりです。

この肥料を施肥、その是非が出るのは、また先になります。
しかしながら、この自ら選択し、考え、実行したことが、
後に生きると思い、悩みながら楽しみながらやっています。
もちろん、皆さんに食べていただくミカンに対し、
安全安心のおける品を選び、使っていますし、
ささやかながら環境への付加低減も意識しています。
もち、美味しいみかんを作りたいという気持ちは強いです。

JAの肥料を使わないから、三ヶ日みかんとして認められない、
とか、JA以外の肥料は安心安全でない、とは私は思いません。
三ヶ日みかんは、三ヶ日産でしょう?・・なんてね。
公正な競争切磋琢磨により品質アップコストダウンがあり、
その中で、JA肥料もますます良い物になり、
僕が選びたくなる肥料になれば、当然選択肢に入ります。
(えらそうですね・・。比較すると、最高品質であるかもしれません。
でも、それを選べないのは僕が未熟だからでしょう。)

今日は、妻と子供も連れて行き、待たせてしまいました。
でも発注後、お昼は近くの神社で手作りお弁当を食べました。
よいお天気で、のんびりと家族団欒を楽しみつつ・・。
ちゃんと(?)、家族のことも考えています。

・・ちなみに、会場でなべけんさんとご一緒になりました。
この間の葉面散布の件や意見交換、勉強になりました。
どうもでした。

次は、VA菌根菌に興味が出てきましたよ。
でも、リン酸過剰区では、効果ないみたいだなあ・・。

明日も開催されます。
ご興味あれば、ご紹介します。

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2006年9月16日 (土)

葉面散布を考える

前ネタ、9月の防除に問うで、
なべけんさんにコメントいただいた葉面散布について。
秋の葉面散布に対し、僕はこう考えます。
(ながーいので、コーヒーでも用意してくださいね)

まず、そもそも葉面散布とは?
葉面散布とは、肥料分や植物成長物質等を、
主に水で希釈して作物の地上部に散布することを言います。
作物は通常、根から栄養分を吸収して成長をしますが、
葉などから気体や液体を吸収することも行います。
呼吸や光合成は、酸素や二酸化炭素を吸ってますね。
同様に、3大栄養素であるNPK(窒素・リン酸・カリ)、
アミノ酸、微量要素、植物ホルモンなども吸収します。
根からの吸収に比べれば吸収量は微量なのですが、
速効性があり緊急時の点滴的役割は大きいです。
それ故、持続性は低く、それだけで植物体を維持する
という管理を行うなどというのは難しいと思われます。
つまり、基本はあくまで根への施肥にあり、
葉面散布は必要に応じた技術であるということ。

では、葉面散布は必要か不必要か?
植物の根からの栄養分の吸収は、科学的に研究され、
栽培技術として既に現場で利用されているとおりですが、
栽培環境・条件による不安定要素が多いのが普通です。
例えば、みかん畑への施肥量はモデルが提示されていますが、
施肥した肥料の一部は雨水等で園外へ流出したり、
みかん以外の草に吸収されたり、土壌に吸着されたりし、
そうした中で残った肥料のうち、みかんの樹の根が
選択的に必要だとしたものを樹体に吸収する、
ということが起きています。
科学的に、みかんの樹が一年間に吸収する肥料が
10であったとわかったとし、10の肥料を振ったのでは
上記の理由で十分ではないわけ。
だから、ここで経験的なデータの蓄積が登場します。
20の肥料を振っておけば、大体10の吸収が確保できている、
という実は科学的でない現場の勘というやつです。
ちなみに、科学的でないから良くないというわけではないです。
そのくらい、作物に必要な栄養分を人為的にコントロールする
ということが難しいということなのです。
よって、葉面散布は、この不安定要素を埋めるワザとして、
速効性というメリットを最大限に活かす
わけです。
前置きが長くなりましたが、では必要か否か?
一技術として、自身が判断することですね。
僕は、使い方によって十分有益であると考えます。

・・・ちょっと一服・・・。

さて、みかんという作物ですが、コレがやっかい。
葉面散布のみならず通常の施肥を変化させたとしても、
その反応が表に出てくるのが実に鈍い・・。
野菜に葉面散布した場合、早ければその日に変化が見られます。
効果があったなあと判断ができ、農家のやる気につながります。
みかんに葉面散布した場合、もちろん効果は出るのですが、遅い。
なにせそこは寿命の長い樹木・・。
一年経たず一生を終える野菜と比較してはいけないとは思うものの、
効果が出てきた時には、本当に葉面散布のおかげなのか
いまいち判断に悩むことも多々あります。
天候の良し悪しや施肥量の加減だったかも、なんてね。
比較試験や長い目の観察力をもたないと、
どんな資材を使ってもマユツバもの。
終いには、わけがわからず言われるがまま撒いて、
業者に儲けていただいた上、効果の確認できず。
次の資材、次の資材と渡り歩き、
目的のない『すばらしい効果』を期待してエンドレス。
・・ということになっているケース、多いですよね。

そこで、葉面散布には、期待する効果『目的』をもつこと。
具体的には、15-6-6などの液肥。
春先の新芽の伸長を促すため、速効性窒素分の補給です。
夏~秋には、セルバイン。
カルシウムを補給し、浮き皮の防止を図ります。

このように意図し、判断して実施することで、
対象区と比較し効果が期待できるほどあったかどうか、
その資材は必要に値するかがどうか認識できるわけです。
一概には言えず、なかなか判断は難しいですけどね。

・・・ど長くなりましたが、本題です。
収穫期近くなっての葉面散布はどうなのか?

なべけんさんの心配する、窒素の残効
窒素の遅効きは、糖低く酸高く、外観粗皮、
さらに浮き皮発生を助長するなど示唆されています。
施肥のタイミングや量がまずければ、可能性大ですが、
上記した施肥モデルに従えば通常問題ないでしょう。
その条件化で、窒素分を含む葉面散布をした場合、
その窒素分の由来によって異なるのではないか
というのが自論です。

(ここまで来るのに、長くなりましたー。)

無機態の窒素を含む葉面散布剤なら、
それは窒素肥料としての効果が前面に出、
前述の結果につながるのではないか、と思います。
しかし、魚エキス等のアミノ酸液肥の場合
分析値では窒素表示がありますが、その効果は逆で、
むしろ、アミノ酸が成長サイクルを活性化し、
みかんの樹体内の余剰窒素の利用を促進させ、
生殖成長に向ける働きをするのではないか、という考えです。

これは、セルバインによる浮き皮発生防止にも一考
浮き皮は、可食部の肥大成長が静止後、
外果皮の成長が進むため起こると言われている。
そこで、カルシウム剤により外果皮を固めて
浮き皮発生を抑えようという考えが、セルバインの利用。
アミノ酸液肥利用では、外果皮の成長が止まるまで、
可食部の成長を止めさせないことで浮き皮を防止する、
ということではどうでしょうか?
これは、根への施肥だけでは中々解決できない、
正しければ非常に有効な技術だと思うのですが・・。

実際に、夏~秋のアミノ酸液肥散布や、
収穫期直前のアミノ酸液肥散布により、
着色促進や糖度アップを感じている方の話を聞きます。

さて、みなさんのご意見は?
ご意見・ご指摘賜れれば幸いです。

【たわわに実った収穫期のみかんの様子】
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2006年9月13日 (水)

9月の防除に問う

昨日から降り続く雨・・
この雨が上がる頃から、
収穫前最後の定期病害虫防除を行う予定です。

三ヶ日では今回、『アクタラ』『ペンコゼブ』混用で、
後期チャノキ防除と黒点予防に重点を置くわけですが、
これからの時期怖いのが『ダニ』『褐色腐敗病』

三ヶ日ではミカンハダニの被害を、
天敵であるカブリダニに抑制してもらう環境が整ってきたため、
今年から防除暦からダニ剤が消えました(枠外に)。
例年なら9月の防除に混用でダニ剤を使うのですが。
・・ちなみに、昨年一部ダニ剤は使用せず様子を見ました。
昨年においては、確かに発生は低く、効果的でした。
良い事ですね(財布にも環境にも人体にも)!

・・例年通りに考え、防除暦通りにいくのが一般的です。
が!
こんな話しもあります(これはあくまでウワサです)。

今回、使用予定のアクタラ顆粒水溶剤。
ネオニコチノイド系の殺虫剤で、幅広い害虫に効果があります。
当然、チャノキの被害を抑える目的で使用しますが、
益虫も抑えてしまい、ダニリサージェンスを起こしやすいということ。
『リサージェンス』とは、天敵等がいなくなった環境下で、
野放しになった害虫が爆発的に発生することを言います。
つまり、チャノキを抑えるも、秋ダニが発生する可能性が上がる
ということ。
こうなると天敵による抑制は期待薄なので、
やむなくダニ剤を追加防除しなければならなくなる・・かも。

・・この防除暦の影には、黒い陰謀が隠されているのでは?
などという、あくまで、ウワサがあります。

さて、このウワサ、どこまで信じるか?
今年はチャノキの被害が今まで少ないぞ。
黒点予防のペンコゼブのみの防除という手もあるし、
他系の殺虫剤に切り替えるということも一手か?
(もちろん、今まで通り適用農薬の選択・使用厳守ですが)
どっちにしてもダニ剤使用は必要かもしれないし?
ぜーんぶやればいいけど、コスト手間は上がるぞ。

・・昨年から町内各所で大発生している毛虫
『クワゴマダラヒトリ』の対策はどうしようか?
ロディーを使えば安心だけど、ダニは?

うーん・・・。
どうなのさ?

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2006年5月 3日 (水)

みかんの花が♪

早生みかんの花のつぼみ様子です。
昨年より若干遅い?感じでしょうか。
早生が5日、青島が10日くらいとの開花予測です。

3~5分咲きのころ、訪花昆虫の防除をします。
蜜を求めて来る虫たちが、足で果実の元となる部分に
細かい傷をつけるため、それを防ぐために行います。
外観を気にする消費動向が無くなれば、必要の無い防除です。
イコール、現状では必要な防除です。
【オルトラン1,500倍】

混用で灰色カビ病の防除も行います。
これは、花弁が灰カビ菌によって侵食され、
果実にも移ると主に外観を損ねます。
物理的、生物的な防除でも代用できるようですが、手間と研究不足に加え、
万が一雨が多かったりして発生が助長されるリスクを考え行います。
【スイッチ3,000倍】

尚、この時期に十分な温度、日照、水分が確保されると、
充実した大きな花が咲き、良い果実へのスタートがきれます。
お天気任せ。日和見。

ところで、みかんの花の香り、いかがですか?
三ヶ日では『みかんの花咲く三ケ日ウォーク』が行われます。
新緑と甘い香りのいっぱい詰まった三ヶ日へいらっしゃい♪

060503_101601

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2005年9月30日 (金)

農業者の目利き

農業って、本来は自然の中で自然と共に始まったものでしょう。
そこではただ、自らが生きるための食料を確保するために汗を流す、
という行為が行われていただけにすぎなかったかと思います。

しかしながら近代農業ではそういうわけにはいかず、
生産を上げて収入を得るために様々な工夫を必要とし、
農薬や肥料や諸材料・農機具などを調達しなければいけません。

商売の原点は物々交換だったと思いますが、
現在では金や数字で物を動かすことで商売は成り立ち、
生活やステータスはほとんど金に影響されています。

商売は、信頼関係で成り立つ‘顔の見える関係’であってほしいものですが、
詐欺や詐欺まがいの商売も横行しています。
また、正当な商売の中でも、見方を変えれば詐欺まがいであると感じる商売もある、
ということは覚えておかなければいけません。
さもなければ‘正直者が馬鹿を見る’になってしまいます。

では、それを見分けるためには、イチ消費者としての農業者は資材選びに関して
どのような目を持っていればいいのでしょうか?
そんな話をこちらのブログでしています。
参考までに。

肥料屋さん+etc ~商売と嘘~

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2005年7月12日 (火)

温州ミカン・7月の防除

7月は梅雨なので、雨の合間をぬっての防除作業となります。
特に、降雨が多いと病気の発生が心配です。

マルエムの基本防除は、チャノキイロアザミウマ対策に、コテツフロアブル(4,000倍)。
黒点病対策に、エムダイファー水和剤(600倍)。
の混用散布を行います。

また、カイガラムシの発生が見られる園地には、
スプラサイド乳剤(1,500倍)も混用します。

夏ダニは、ミカンの場合重要視しなくて良いことになってきました。
果実品質への影響も少なく、天敵の活躍により抑えられるようです。
着色に影響する秋ダニ発生時には、薬剤散布できっちり抑えていきます。

参考までに。

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